3月12日（金）丸の内ルーブル他ロードショー 

世界一有名な探偵シャーロック・ホームズ。原作をずいぶんと読みあさった記憶がなつかしく、ともするとその記憶が先行してこの映画のファーストインプレッションをクラシックなものと位置付けてしまいそうだ。でも、ガイ・リッチー監督（彼もシャーロックファンらしい）がてがけたこの作品で、ホームズは格闘派だったという新事実(?)を知ることとなる。様々なホームズ作品が公開されているが、みな同じようなイメージであるところに、一様のクラシック感、いわゆる時代劇的印象があったのだが、この先入観念は早くも取り払って、真っ白な頭で堪能しなければ！さらにマトリックスやダイ・ハード、リーサルウエポンのジョエル・シルバー製作と聞けば、マチガイなく私の大好物であり、大ヒット確実！

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●STORY

不気味な館に潜入するひとりの男。
鮮やかな手さばきで見張りを倒すこの男こそ、かの有名な名探偵、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr)だ。
館の地下では怪しい儀式が始まっていた。
一足遅れて駆けつけた相棒のジョン・ワトソン医師(ジュード・ロウ)と共に、ホームズは呪文を唱える黒マントの男を取り押さえ、台座に横たわる若い娘を助ける。
ホームズが、ロンドン警視庁のレストレード警部(エディ・マーサン)に引き渡したこの男こそ、連続殺人事件の犯人、ブラックウッド卿(マーク・ストロング)だ。
近代化に向かって進む19世紀末のロンドンで、邪悪な黒魔術を操り、5人の若い女性を次々に殺害した男だ。
見事に事件を解決したのに、ホームズは失意を抱えて引きこもっていた。ワトソンが家庭教師のメアリーとの結婚を決意、ホームズと暮らす部屋を引き払い、コンビも解消するというのだ。
ブラックウッド卿の絞首刑に立ち会い、ホームズとの最後の事件を見届けた後は、本業の医師に専念するつもりだ。
死刑を宣告されても、人々のブラックウッド卿に対する恐怖は、おさまらなかった。
看守や囚人たちが囁く「呪いをかける」「人の頭の中に入る」という噂が広まっていた。
処刑当日、ブラックウッド卿は最後にホームズとの面会を希望する。
彼はホームズに「私は復活する」と宣言し、さらに「あと3人死ぬ。
己の無力さを知れ」と警告する。予定どおりブラックウッド卿は処刑され、ワトソンが死亡を確認した。
ある日、眠りから目覚めると、ホームズの部屋に女が侵入していた。
アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)、世界各地の財宝を狙う危険な犯罪者にして、ホームズが唯一愛した女だ。
愛らしい容姿とは裏腹に、度胸と頭の回転の速さで、男女通じてホームズを2度も打ち負かしたのは、この女だけ。彼女の用件は、失踪した男を捜してほしいという依頼。
ホームズはつけ鼻で変装してアイリーンを尾行、彼女ですら怯える雇い主の存在を知る。
アイリーンに心を乱されたホームズのもとに、ブラックウッド卿が生き返ったという信じ難い知らせが届く。
墓地に駆けつけたホームズとワトソンが見たものは、内側から壊された500キロの墓石。
そして中から引き上げられた棺の中には、別人の死体が──それはアイリーンが捜している男だった。
最強の事件は、ここからが始まりだった。
再び捜査に乗り出したホームズは、大英帝国のトップたちで構成する秘密組織の長に呼び出される。
ブラックウッド卿はその組織の一員だが、黒魔術を使って世界を転覆させ、悪で支配しようとしていた。
彼の恐るべき企みを阻止することを依頼されたホームズは、悪への怒りに燃えながらも、胸を躍らせていた。
敵を止められるのは、自分とワトソンしかいない。
ホームズが嫌がるワトソンを無理矢理かつ巧妙に引きこみ、最強のコンビが復活した。果たして、最強の事件の行方は──！？