11月20日（土）全国ロードショー

『イサム・ノグチ』と聞いて私が思い浮かぶのは札幌のモエレ沼公園。
公園全体を彫刻に見立てるという構想のもと作られた公園。どうしても行ってみたくて北海道まで旅行に行ったことを思い出す。
20世紀を代表する彫刻家の彼。今回11/20(土)公開の「レオニー」はそんな彼の母親「レオニー・ギルモア」の生涯を描いた作品。松井久子監督が高松のイサムノグチ庭園美術館を訪ねた際に、『イサム・ノグチ～宿命の越境者』を読んでレオニーの存在を知り、彼女を映画にしたい。と思ってから、映画完成までになんと7年の月日がかかったという。監督をそこまで駆り立てた「レオニー・ギルモア」という女性。強く、凛とした彼女の生涯は、女性として、母親として、観る人の視点は違うとしても、同じ女性として共感できることがあるはず。ぜひ週末には映画館へ。

●STORY
　20世紀初頭のニューヨーク。これからは女性も仕事を持って生きる時代と、文学の道に進む夢を持ち、希望に満ちた人生が待っていたはずだったレオニー。しかし、一人の日本人の青年との出会いによって彼女の人生は波乱に満ちたものとなっていく…。レオニーは彼を愛し妊るが、男は一方的に日本へ帰国してしまう。シングルマザーとなった彼女は、子供とともにアメリカと日本の二つの国で、困難な時代を生き抜いていく。我が身の不幸を嘆くよりも、潔く運命を引き受け、自分らしく生きていこう。それが彼女の信念であり、また我が子に伝えたいたった一つのことだった。イサムと命名された子供は、長じて「地球を彫刻した男イサム・ノグチ」として世界中にその名を知られる芸術家へと成長していく。