entertainment

NATURAL BEAUTY BASICがおススメする、最新の映画情報。
是非、劇場に足を運んでみてはいかがですか?

2012.07.17 update

『だれもがクジラを愛してる。』

7月14日(土)、TOHOシネマズ シャンテ他順次公開

ドリュー・バリモアの最新作は、実際にあったクジラ救出事件の実話を元に描かれた『だれもがクジラを愛してる。』アラスカの凍りついた海に閉じ込められてしまったクジラの救出!と単純に言ってしまえば感動物語ですが、この映画は救出劇の中に、それぞれのいろいろな思惑が描かれている。実際は美談だけではない。というところも描かれているのが興味を引くところ。1つの小さな事件が、国家レベルの大きな出来事になっていくからまたすごい。そして、実際のアラスカでの撮影ということもあり、自然の雄大さと何よりもリアリティーのあるクジラに注目!本物そっくりに模型を制作したというから驚き。ぜひ大画面で体感してください。

だれもがクジラを愛してる。

●STORY


1988年10月、アメリカ・アラスカ州バロー。4年前からこの最北の地に派遣されているテレビリポーターのアダム・カールソン(ジョン・クラシンスキー)は、取材中に偶然、3頭のコククジラが厚さ15センチの氷の下に閉じ込められているのを発見する。ひらけた海まで8キロも続いており、氷に穴を開けないと呼吸ができない彼らが生き残れる可能性は極めて低い。動物ネタは自らのキャリアにも役立つと考えたアダムは、早速、この氷に阻まれたクジラのニュースをアンカレッジのテレビ局へ送った。
ニュースを見てアダムに電話をしてきたのは、アダムの元恋人で、グリーンピースで自然環境保護活動を行うレイチェル・クレイマー(ドリュー・バリモア)だった。地元住民のイヌピアト族が食用としてクジラ捕獲するかもしれないと知ったレイチェルは、クジラ救出のために、ハスケル州知事に州兵と砕氷船を派遣するよう要請するが冷たく断られてしまう。そんなとき、レイチェルの職場に1本の電話が入る。「アラスカ石油所有のホバーバージを、州兵にバローまで運ばせるとよい」と。電話の主は地元の石油採掘会社社長J・W・マグロウ(テット・ダンソン)の妻だった。バローはマグロウが石油を掘りたがっている鳥獣保護区の近くであり、クジラ救出に協力すれば、彼の石油採掘にレイチェルたち自然環境保護団体も反対できなくなり、更には環境に優しい会社というイメージをつけられるだろうという思惑があったのだ。レイチェルは巧みにメディアを利用し、知事に州兵の派遣を要請させることにも成功する。435キロの氷原を2機のヘリコプターでホバーバージを移動させる任務を任されたのは、アラスカ州兵部隊の司令官スコット・ボイヤー大佐(ダーモット・マロー二-)だった。
ニュースは瞬く間に全米で注目されることとなった。ロサンゼルスのテレビ局KABCの若手女性リポーターのジル・ジェラード(クリスティン・ベル)は、局内で“お子様ネタ”とバカにされたクジラ救出ニュースの取材のため、バローに降り立つ。大挙として集まっているマスコミ各局の中、クジラ救出騒動の発端であるアダムと知り合ったジルは、キャリアアップのため慣れない極寒の地でレポートを続けるが、あまりの寒さに辟易とする。
一方、大統領補佐のケリー・マイヤーズ(ヴィネッサ・ショウ)は、このニュースを見てレーガン大統領にクジラ救出に協力するよう提言する。大統領選挙直前の今、候補のブッシュ副大統領を推すためにクジラ救出劇を成功させれば、レーガン政権のネックとなっている環境政策の甘さを穴埋めし、国民の人気を得られると考えたのだ。マイヤーズはホバーバージを運搬中のボイヤー大佐に大統領からの電話を繋げ、イメージアップを図ろうと躍起になる。
弱っている3頭のクジラを食用として捕獲したほうがいいと考える地元の狩猟民族イヌピアトは住民を集めて協議をする。だが、もしクジラを殺す映像が流れれば世界中から非難を浴び、捕鯨の権利を取り上げられてしまうかもしれない。アダムから意見を聞いた族長マリクは、アダムを慕い外の世界を夢見る孫ネイサンの将来を思い、クジラ救出活動に協力することを決定、それぞれの思惑のもとにいよいよ救出活動が本格化する。
そんな中、唯一の望みだったホバーバージが、大きな氷の穴にはまってバローに届けられなくなってしまう。そこで救出チームは海までの8キロに穴を開け、クジラをひらけた海へと誘導する作戦を始める。やがてバローの商店は休業し、大人も子供も総出で氷上での穴あけ作業を手伝い始めた。今やこのクジラ救出劇は全世界の注目の的になっていたのだ。そしてついにはレーガン大統領がゴルバチョフ大統領に砕氷船を要請し、ソ連が救出活動に参加することが決定した。クジラ救出に関わる人々の思惑が交差する中、果たしてクジラたちは無事に救出されるのか。バローの人々、そしてテレビの前で救出劇を見守る世界中の人々の思いは届くのだろうか―

img1

●STAFF&CAST
【スタッフ】
監督:ケン・クワピス
脚本:ジャック・アミエル
   マイケル・ベグラー
原作:トム・ローズ
プロデューサー:ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / スティーヴ・ゴリン / マイケル・シュガー
製作総指揮:ライザ・チェイシン / デブラ・ヘイワード / スチュアート・ベッサー / ポール・グリーン
撮影監督:ジョン・ベイリー
プロダクションデザイナー:ネルソン・コーツ
編集:カーラ・シルヴァーマン
衣装デザイナー:シェイ・カンリフ
音楽:クリフ・エデルマン

【キャスト】
ドリュー・バリモア
ジョン・クラシンスキー
クリスティン・ベル
ダーモット・マローニー
ヴィネッサ・ショウ
テッド・ダンソン
ジェームズ・レグロス
ロブ・リグル
ジョン・ピンガヤック
アーマゴック・スウィーニー
ティム・ブレイク・ネルソン
ジョン・チェイス

●ABOUT MOVIE
2012年 / アメリカ作品 / ドルビーSRD / スコープサイズ / 英語 / 107分
原題: I Don’t Know How She Does It
配給:東宝東和株式会社
公式サイト:http://love-whale.jp/
(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.

▲ Page top ▲ Magazine top